ご紹介: 生年月日: 1933年4月16日
出身地: 浜松市半田町
ご職業: 曹洞宗僧侶
井上義衍老師より嗣法。今日に至るまで多くの後継者を育て、また出家得度者を導いてこられました。最近は招かれるままに、請われると法を説いていらっしゃいます。『カフェ寺』もその一つで、何回かやっているうちにカタチになってまいりました。次回の会はどこにきけばわかるか?というご質問に答えるために、また新しい方も気軽にいらっしゃれるよう、このページを立ち上げています。(文責 砂子)
2020年井上哲玄老師は和歌山県に移住、2022年4月に玄燈庵という参禅道場を開単されました
【井上哲玄老師略歴】
500年間出と称され昭和の古仏と尊敬される井上義衍老師(いのうえぎえんろうし)の長男として昭和8年、浜松市東区の龍泉寺に生まれる
15歳から福井県小浜の発心寺僧堂にて原田祖岳老師に参ず この時、師井上義衍老師の法を知らず 18歳の時、墓場にて夜坐をして徹宵・明け方に及ぶ
梵鐘を聞いて悟り、原田老師に見性を許されるも本人は肯わず 安居10年送行
のち、横浜市鶴見の総持寺専門僧堂にて5年安居、合計15年の修行に及ぶ
この間、途中より本師・井上義衍老師を師として修行に励む のち、義衍老師在世中に龍泉寺住職となる
義衍老師の遷化(せんげ=逝去)後、龍泉寺参禅道場師家に就任し、後進を指導する立場となるが、義衍老師のあとの重圧に頗る苦しむ
師遷化のあと50歳の12月30日、作務のあと、居間で休息中に雨音を聞いて豁然大悟する その後は、しばらくして坐禅会や摂心会にて後進の指導にあたる 同時に大本山・総持寺祖院後堂老師(60代の時に3年間)などの役職も務める
現在は龍泉寺住持職を退いているが、カフェ寺や坐禅会にていよいよ精力的に指導にあたる
齢80を過ぎた近年参禅者が全国よりおおいに集まる 平成26年NHKこころの時代に出演、さらに反響を呼ぶ
2020年6月、龍泉寺を離れて和歌山市に移住
2022年4月8日 和歌山県紀の川市に参禅道場『玄燈庵』を開単
2022年7月10日 玄燈庵第一回定例坐禅会を開始
龍泉寺東堂老師 龍泉寺重興 暁山哲玄大和尚
井上義寛老師(埼玉県・故人)や井上貫道老師(昭和19年生・静岡県)は実弟、それぞれ若くして悟りを開き大法を成就されている
(文責 DK)
カフェ寺のスケジュールにどうしても合わせられないので、直接カフェ寺の和尚・井上哲玄老師に会う方法が知りたい方は、ここをクリックしてしてください
平成28年9月記:最新の禅会やカフェ寺の日程は、井上哲玄老師公式サイト http://inouetetsugen.com/
をご覧下さい。
昔は線香一本を立ててそれが燃え尽きる時間を坐禅1回の時間としました。
曹洞宗では、坐禅1回を40分としています。線香1本の長さの時間ということで
それを1炷(ちゅう)と名付けています。
従いまして、坐禅3炷の坐禅会というと、40分×3だけ坐禅をするということになります。
ただし、間に経行(きんひん)という歩行禅、抽解という東司(とうす=トイレ)時間を取り入れています。専門僧堂のようなところでは修行者の数も多いので、経行10分、抽解10分としています。
従いまして、坐禅40分⇒経行10分⇒抽解10分 合わせてちょうど1時間になりますので、
◯時20分から坐禅を始めますと、いつも◯+1時に坐禅が終わるので管理上は便利です。
禅堂に時報を鳴らす時計がありますと、坐禅の終了の合図に使えるので管理上大変便利です。
(あくまでも運営側の話です)
ただ、お寺が大きくない、市街地の貸し会場や一般住宅を坐禅会場として使用する場合は、経行を10分もできません(人と人がくっつき過ぎるので)
なので、経行5分、抽解5分にすれば良いと思います。
もう一つ経行5分、抽解5分にするメリットは、特に抽解5分だと東司(とうす=便所)に行く時間しかないので、その間に参禅者が不要な会話をすることもないので、おすすめです。
40分+5分+5分=合計50分になりますが、今はスマホなどでそれが簡単に計測できます。
坐禅アプリなども出ているのでそれを活用すれば良いです。
坐禅アプリの中には、鐘の音を鳴らすのもあるので、一般住宅などで坐禅会をする場合、お寺のような鳴らしものがなくても、それに近い音を出すことが可能です。
自分の修行(坐禅)が独りよがりになっていないか、老師から聞いた話に自分で解釈をいれて別のものに変えて受け取っていないか、そもそも正しく話を聞けているのか、自分の坐禅が本当の坐禅になっているのか、それをチェックしてもらうのが独参です。
ハッキリした人(悟った人)でないと考え方に陥っている人の誤りを指摘することができません。
1人の参禅者が老師に独参に行き、それが終われば次の1人が老師に独参に行くわけですが、これを効率よくやるにはちょっとしたノウハウが必要です。
専門僧堂では、独参は独参場という一室にそこに到着したものから順に正座をして並び、これから独参に行く人が鐘を鳴らしてから老師のところに独参に行き、それを順番に行います。
しかしながら、井上義衍老師系統の場合は、1人に対する独参時間が結構長いので、そのようにしていると列の最後の方に来た人は、ずっとそこで何時間も過ごすことになります。
それでも良いと言えば良いのですが、ベターな方法があります。
それは、自分の独参になったらだれかに独参に行くように呼び出してもらうということです。
主催者がやると主催者は坐禅できなくなるので、それを各自に分担してもらうことで効率よくする方法があります。
独参に行きたくない人は別に強制されません。
受付時に、独参に行くか行かないかを選んでもらい、行く人に独参札を渡します。それには独参番号が書いてあります。それを自分の単の横に置いて坐禅をします。
番号順に独参に行きます。1番の人は独参が終わったら部屋から退出したらすぐに2番の人を呼び出します。もちろんそれが坐禅時間中であってもある程度の大きな声で、
「独参2番の方、どうぞ」
というように呼び出します。
それを繰り返します。
こうすることによって、主催者が独参者を次から次へと呼び出すという負担がなくなります。
まだこれから加筆していきます。
坐禅会がお昼をまたがって行われる場合は、食事のことを考える必要があります。
一番良いのは、昼食と飲み物を各自持参してもらうことです。
食事のゴミやペットボトル・缶も持ち帰ってもらうようにした方が良いです。
講師への謝礼、講師食事代・飲み物代、講師往復の交通費、講師宿泊費、坐禅会の会場費、主催に要する経費(道具、場合によっては坐禅用坐蒲(坐禅用の丸いクッションなど)、主催者・世話役の駐車場代)、講師の帰りの食事代などを参禅者数の予測などから赤字にならないように会費を設定します。
特に会場が講師の居所から遠方の場合は、交通費の割合が大きくなり、それが、坐禅会費に反映されます。
なお、老師が2023年で数え年91歳という高齢ですので同行者が必要です。その方の交通費・宿泊費も必要となります。
エクセルを扱える人は、収入と経費を項目別に入れて収支計算できるようにしておけば、何人の参加者で黒字か赤字かの目処が立ちます。赤字ならば会費を上げざるを得ません。
もし、前日、翌日に近くの別の会場で坐禅会が行われる時は、その主催者と交通費負担の相談をすれば、講師交通費という経費が少なくて済むので、場合によっては、会費を安く設定できます。
あるいは遠距離の場合、全国の老師参禅者から寄付を募ることも考えます。
たとえば北海道で坐禅会を開きたいということで、全国の参禅者に北海道坐禅会開催のための寄付を募ります。純粋な寄付でもいいのですが、クラウドファンディングで言う「購入型」のように「返礼(リターン)」を用意します。たとえば老師に揮毫をお願いし、寄付の方にそれをプレゼントすると寄付が集まりやすくなります。今の時代はネットがあるので全国から寄付を募りやすいです。
最寄り駅と会場間の送迎をする必要があります。主催者が出来ない場合がほとんどだと思うので、あらかじめ送迎をだれかに頼んでおきます。
(老師は2023年現在で数え年91歳のご高齢ですので1人随行されます)
その前に講師の到着時間、出発時間などをメールなどで教えてもらっておく必要があります。
できれば誰かに頼んでおきます。
受付用紙はファイルを作り同じものを最低2枚印刷して用いると便利です